今の "日本の森" にとって必要なこと

こんにちは、ワンフェスのにしけんです。

今日は、是非みんなに見て欲しい動画をアップします!


きらめ樹間伐

の様子です。


木は、幹と皮との間で養分を吸い上げます。ですので、皮を剥くという行為は、その木の生命線を断つということになります。【きらめ樹間伐】は、別名「皮剥き間伐」とも呼ばれ、動画のようにして皮を剥いて、木の生命を終わらせてあげます。


一見すると、そんなことをしたら木が可哀想と思われるかもしれませんが、実はそれは違います。では、なぜこんなことをするのでしょうか?それは、


今の日本の森にとって必要だから


なんです。




間伐ってなに?


みなさん【間伐】という言葉はご存知でしょうか?


【間伐】とは、

"密集してしまった人工林を間引いてあげること" 

です。


人工林?間引く?聞きなれないワードが出てくるので、この辺りから解説していきますね😊




人工林とは


昔々、おじいちゃん、おばあちゃんの世代が僕たちの為にと思って、たくさんの木を植えてくれました。


主に家を建てるためです。当時は、日本の木材の価値がとても高かったので、孫たちが将来困らないようにと、山に木をたくさん植えてくれたんです。それも国を挙げての一大行事!(「拡大造林計画」で調べてもらうと情報が出てきますよ)


こんな風に、人間が植えてできた森のことを

「人工林」

といいます。




減ってしまった国産材の需要


しかし、時代が想像もつかない方向へ変わります。1ドルが350円から100円まで落ち、海外の木がとっても安く手に入るようになりました。家を建てるときに、日本の木が使われなくなり、当時は盛んだった木で出来た電柱や、日用品としての下駄の需要などもなくなりました。


今や、人工林のしめる割合は国土の1/4!さすが、森林大国 日本!(ちなみに日本の森林面積は国土の66%)

それにも関わらず、国内での自給料はわずか32%(平成30年)

(昭和30年 94%→平成12年 18%(過去最低)→平成)(※林野庁調べ)


ここから言えることは

■日本にはたくさんの森があるにもかかわらず、自国の木を使っていない■

ということです。



人工林をお世話=【間伐】


そんな状況の中でも、おじいちゃんおばあちゃんが植えてくれた木はぐんぐんと育っていきます。全てのことで言えると思うのですが「人間が作ったものは、人間がお世話をしてあげる」ことが大事です。


たくさんの木々が成長してくると、どうしても鬱蒼として暗くなってきます。しかもお互いに養分を奪い合ってしまって、細いまま。しかも根っこが弱いもんだから、強い風や、たくさんの雨が降った時に、土砂災害が起きてしまう。

杉の人工林


鬱蒼とした森


そんな時は

⭐️細い木を間引いてあげる⭐️

ことが必要です


それが人工林のお世話の方法で、一般的には

【間伐】

と呼ばれます。


よくあるのは 

細い木を切り倒す方法

です。


細い木がなくなれば、残った木に養分が行き渡り、太くがっしりとした木になってくれます。光も戻ってきて、とても明るい印象になります。人間でいうと散髪に似てるかな。ボウボウの髪の毛を、サッパリしてあげる感じです笑




【間伐】は大事だけど、なかなかできない現在


今の日本の森では、この【間伐】が非常に重要です。


国産の材を使う人がいないのにも関わらず、人工林は多く、しかもそれをお世話する人がいない。そこに加えて、昨今の災害の連続!このままでは、毎年の日本の森のどこかで災害が起き、人が命を落とすということが起きてしまいます。

台風21号による森林被害対応-高槻市樫田地区 https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/activity/18646


であれば、山の持ち主さんが自分で【間伐】をしたらいいのではないか?


確かにそうかもしれません。ですが、おじいちゃん、おばあちゃんの時代にお手入れを出来ていたのは、太い木を育てて、それを売ることが出来る時代だったからです。


現在の、日本の木が売れないこの状況では、仕事として回らないので、お手入れをしたくてもできないのです。かといって、僕たちが急に森に入ってお手入れを出来るのか?というと、チェーンソーで木を切り倒していくことなど、怖くてできないですよね。




⭐️きらめ樹間伐⭐️という提案


では、そんな状況で僕たちが出来ることはないのか?その答えの一つが【きらめ樹間伐】だと、僕は考えています。


初めの動画を見てもらえれば分かる通り、子どもたちでも、女性も参加されていますよね!


冒頭にお伝えした「木の皮を剥いて、木の生命を終わりにしてあげること」でチェーンソーを使って木を切り倒さなくても【間伐】が出来るのです!

きらめ樹間伐直後の森


きらめ樹から一年半後。地面に埋まっていた種たちが芽吹きます。


この【きらめ樹間伐】により、今まではハードルが高かった【間伐】という作業が


⭐️誰でも簡単に出来る楽しいイベント⭐️


に変わります。


「森の中で開催される楽しいイベントに参加したら、日本の森も元気になった!」って、とっても素敵じゃないですか??笑


しかもこの【きらめ樹】めっちゃくちゃ楽しいです!森の中に入るだけでは味わえない、自然と一体化するあの不思議な感覚。木の生命をあんなにも体感できたことは、人生の宝となっています。良かったら体感しに来てください!




イベント告知


コロナの影響によりなかなかイベント開催のハードルが高い状況ですが、


6/20に兵庫県市川町で行われる「棚田LOVER’s FES プレイベント」にて、「きらめ樹間伐プチ体験会」(実際に皮剥きをします)を開催させていただきます。


ぜひ、この機会に【きらめ樹間伐】の楽しさを体感していただきたいです。


6/20〜21「棚田LOVER’s FES プレイベント」

https://tanadafes.wixsite.com/pre2020





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ワンフェスでは、国内において以下のような活動を広げることにより、間伐を進め、日本の森を元気にし、地方創生、防災、そして持続可能な社会作りを目指します。

●広報活動

日本の森にはお手入れが必要なことを、たくさんの人に知ってもらうこと

●イベント開催

【きらめ樹間伐】を実施し、参加型で楽しさを実感してもらうこと

●地方創生

日本各地で開催し、具体的に日本の森を元気にすること

●商品開発

間伐材を作った、新しい商品を生み出していくこと

●仕事作り

間伐材商品を作ることが、誰かのお仕事になるようにすること


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